東海村・村長の「脱原発」論
著者: 村上 達也 神保 哲生
日本の原発発祥の地の村長がなぜ脱原発に転じたのか?
隠された東海村の3.11!
 あの三月一一日、茨城県東海村にも津波は押し寄せ、東海第二の原発も大半の電源を喪失。フクシマ寸前の危機を迎えていた! 村長が事故の全容を知らされたのは半年後。危機は隠蔽されていたのだ。原発容認派だった村長は積極的な反対派に転じ、政府に対して東海第二原発の廃炉を要求し始めた。しかし、日本で最も古くから原子力産業の恩恵を受けている東海村は、村の予算そして雇用の三分の一を原子力産業から得ている……。
 原発立地自治体の首長の苦悩を気鋭のジャーナリストが聞き出し、地方VS中央のあり方について考えた。

[著者情報]
村上達也(むらかみ たつや)
東海村村長。「脱原発をめざす首長会議」世話人。一九四三年、東海村生まれ。一橋大学社会学部卒業。常陽銀行ひたちなか支店長を経て、一九九七年に東海村・村長に就任。

神保哲生(じんぼう てつお)
ジャーナリスト。一九六一年、東京都生まれ。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。AP通信記者などを経て、一九九九年よりニュース専門インターネット放送局「ビデオニュース・ドットコム」代表。

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