必生 闘う仏教
著者: 佐々井 秀嶺
「煩悩は生きる力」
インド仏教復興運動を率いる破格の僧侶が語る、菩薩道
「煩悩なくして生命なし。必ず生きる……必生。この大欲こそが、大楽金剛です。すなわち、煩悩は生きる力なのです」。自殺未遂を繰り返し、尽きせぬ生来の苦悩の末に出家。流浪の果てにインドへ辿り着いた佐々井秀嶺。かの地で仏教復興運動にめぐり会い、四〇年以上にわたりこの運動に身を捧げてきた。現在ではインド仏教徒の指導者として活躍する破格の僧侶が、波瀾万丈の半生と菩薩道、そして 苦悩を超えていく生き方を語り下ろす。

[著者情報]
佐々井 秀嶺(ささい しゅうれい)
一九三五年、岡山県生まれ。インド仏教指導者。一九八八年インド国籍取得。ラジヴ・ガンディー(当時の首相)からインド名、アーリア・ナーガールジュナを授与される。一九六〇年、高尾山薬王院(真言宗智山派)にて得度。タイ留学を経て一九六七年渡印。一九六八年、カースト差別に苦しむ人々を救う人権運動でもある、インド仏教復興運動に身を投じる。二〇〇三年にはインド政府少数者委員会仏教徒代表にも任命された。

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