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『越境の時 一九六〇年代と在日』

定価:本体700円+税
ISBN978-4-08-720387-5

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『越境の時 一九六〇年代と在日』 鈴木道彦 

読んだ!震えた!
日本のファノンが日本のジェネに出会った―!あのプルースト学者の「もうひとつの」自分史。戦後日本最良の知性による稀有な試みがここにある。――上野千鶴子(東京大学教授)
私が自伝で表現したかったことの本質が描かれているかのようだ。他者の魂と感応する文学の力に震撼した!――姜尚中(東京大学教授)

 『失われた時を求めて』の個人全訳で名高いフランス文学者は、一九六〇年代から七〇年代にかけて、在日の人権運動に深くコミットしていた。二人の日本人女性を殺害した李珍宇が記した往復書簡集『罪と死と愛と』に衝撃を受け、在日論を試みた日々、ベトナム戦争の脱走兵・金東希の救援活動、そして、ライフル銃を持って旅館に立てこもり日本人による在日差別を告発した金嬉老との出会いと、八年半におよぶ裁判支援――。本書は、日本人と在日朝鮮人の境界線を、他者への共感を手掛かりに踏み越えようとした記録であり、知られざる六〇年代像を浮き彫りにした歴史的証言でもある。
著者情報
鈴木道彦

鈴木道彦(すずき みちひこ)

 一九二九年、東京生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。一橋大学教授、獨協大学教授を経て、獨協大学名誉教授。『サルトルの文学』(紀伊國屋書店)『アンガージュマンの思想』(晶文社)『政治暴力と想像力』(現代評論社)『異郷の季節』(みすず書房)『プルーストを読む』(集英社新書)など著書訳書多数。『失われた時を求めて』(全十三巻、集英社)の訳業で二〇〇一年度の日本翻訳文化賞と読売文学賞を受賞。

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