病院で死なないという選択
―在宅・ホスピスを選んだ家族たち
著者: 中山 あゆみ
自宅で最期を迎えたい!「死を前にどう生きたか。最後の行き方は潰された家族に何を残したか。本書は在宅という選択が、いかに個性的な最後の生き方に可能性を拓いたかを伝えてくれる。」柳田邦男(ノンフィクション作家)
 かつて不治の病と思われていたがんも、治療法の進歩などによって、以前に較べて格段に治るようになっている。しかし、いまでも死因の第一位はがんであり、日本では亡くなる人の約三割を占めている。そして、約八割の人が病院で死亡し、末期がんで亡くなった人に限ると、約九割が病院で最期を迎えている。
 こうした現状のなかで本書は、人生の最後のときを、自宅やホスピスで過ごすことを選んだ家族を紹介していく。家族が置かれた状況はさまざまだが、それぞれが自分らしく最後の日々を生き抜いて、納得のいくかたちで最期を迎えていった。
 がんの末期に至った患者とその家族、医療関係者たちの姿を描いた痛切なドキュメント。

[著者情報]
中山 あゆみ (なかやま あゆみ)
 ジャーナリスト。明治大学卒業後、医療関係の新聞社で、医療行政、地域医療等の取材に携わったのちにフリー。新聞・雑誌等に、女性医療、終末期医療をはじめ医学、健康問題、人物インタビューなど幅広い内容の記事を執筆している。医学ジャーナリスト協会会員。著書に『ドキュメント 子宮内膜症』(法研、一九九六年)ほか。
  • 発売日:2005年7月15日
  • 定価:本体660円+税
  • ISBN:4-08-720299-2

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