メディアと芸術
―デジタル化社会はアートをどう捉えるか
著者: 三井 秀樹
デジタル環境下の、アート、メディア、人間の感性とは?
メディアと芸術は、深いかかわりをもちながら発展してきた。十五世紀の印刷技術や十九世紀の写真・映像技術の出現は、当時の芸術に大きな影響を与えた。そして今日のデジタル技術の発達は芸術表現に革新的な変化をもたらし、六〇年代のコンピュータ・アートから、現代のインタラクティブで人間の五感を拡張するアートまで、新たな美のスタイルを生み続けている。また、かつての古典の名作も現代のデジタル処理によって、メディア・アートに進化しつつある。こうした現象は人間の感性にどのような影響を与えていくのか、私たちは今日のデジタル化社会にアートをどう捉えていくのか。さまざまな視座から論じる。

[著者情報]
三井 秀樹(みつい ひでき)
一九四二年東京都生まれ。東京教育大学教育学部卒業。同大学大学院教育学専攻科芸術学専攻修了。筑波大学芸術学系教授。専攻は構成学、メディア・アート。著書に『フラクタル造形』『テクノロジー・アート』『美の構成学』『ガーデニングの愉しみ』『美のジャポニスム』『形の美とは何か』『形とデザインを考える60章』他。
  • 発売日:2002年7月17日
  • 定価:本体720円+税
  • ISBN:4-08-720152-X

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