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定価:本体 720円+税
ISBN4-08-720089-2

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『芭蕉』 饗庭 孝男  

編年体で追う、芭蕉の句の味わい
―「連句」への強い関心と執着―

芭蕉翁神像(東都住人松風作・饗庭家蔵)
芭蕉の句の特長は「連句」にあるとおもわれる。「座」の文学としての「連句」は、人々の会話と似ている。連続する心を保ちながら即興性をもち、しかも人事の物語性の芽や展開を詠みこんでいるおもしろさである。暗示のような言葉から主題がすべり出し、次々と成長し、また転換する。ともに楽しみあうのである。いずれも前句との関係でつながってゆく。発句はモノローグであるが、「連句」はディアローグ(対話)である。本書は俳諧という芸術のあり方を、芭蕉がどのようにみていたかを、時代を追って検証する。
著者情報

饗庭 孝男 (あえば たかお)

一九三〇年大津市生まれ。南山大学文学部フランス文学科卒。パリ大学、国立高等研究院に留学。現在、青山学院大学名誉教授。文芸評論家。日本と西欧文化の美意識について追求した評論で知られる。主要著書に『石と光の思想―ヨーロッパで考えたこと』(平凡社ライブラリー)、『文学としての俳句』『西行』(小沢書店)、『ヨーロッパ古寺巡礼』(新潮社)、『日本の隠遁者たち』(ちくま新書)など多数。

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